Design Language Project

デザインランゲージプロジェクト・パワーツール

部品の縁の僅かな膨らみが、このデザインのポイントである。
穴をあける、ねじを締める、板を切るために加える力の反作用で生じた変形を表現している。

道具の使用者はその形態から無意識のうちに道具の性能を感じ取っている。
小型軽量化が得意なクライアントは、自社製品が非力に見えてしまうというジレンマを抱えていた。
クライアントの製品に、コンパクトながら大柄な競合製品と同等以上の運動エネルギーを持っていることを表現させるために行った、造形ルールの研究プロジェクトである。
地殻変動から漫画のデフォルメまで、大きな力が加わったときに現れる「たわみ」に注目し、電動工具を使うときに加える力の方向にこの「たわみ」を配置するルールをつくった。